フジヒル試走レポート|前回91分から100分に悪化した原因をデータで解明した話【2026年4月】

「前回より余裕があった。なのになぜ遅くなったのか。」

6月の富士ヒル本番に向けて、富士スバルラインの試走に行ってきました。
前回の試走(2025年10月)は91分。今回はさらに縮める目標で臨んだはずが、結果はまさかの100分
約9分の悪化でした。

走っている間は「前回より余裕がある」と感じていました。

それなのにタイムが遅い。走り終えた後はしばらく納得できませんでした。
そこでStravaのデータを詳しく分析したところ、明確な原因が見えてきました。

この記事では、試走のデータ分析と原因、次回に向けた改善策、そして試走後の補給・リカバリー情報をまとめています。フジヒルのブロンズ(90分切り)を目指している方の参考になれば幸いです。

この記事は約 7分 で読めます。

目次

結論:100分かかった原因は「抑えすぎ」と「ウォームアップ不足」だった

先に結論をお伝えします。今回タイムが悪化した主な原因は2つです。

  • 心拍を抑えすぎた:全区間を通じて出力を出し切れないまま走り続けた
  • ウォームアップ不足:登り始める前に2〜3kmしか走っておらず、1〜2合目のケイデンスが異常に低かった

前回オーバーペースで失速した反省を踏まえすぎて、今度は逆に出力を抑えすぎるという真逆の失敗をしてしまいました。データを取って振り返ることで、感覚だけでは気づけなかった問題が明確になりました。

試走の基本情報と前回との比較

項目内容
コース富士スバルライン(料金所〜5合目)
距離約24km
獲得標高約1,270m
機材変更ホイールを約300g軽量化
項目前回(2025年10月)今回(2026年4月)
タイム91分100分
平均ケイデンス78rpm74rpm
平均心拍計測なし176bpm
平均気温14.3℃16.1℃
ヒルクライム前の走行距離約10km2〜3km

走っていた時の感覚

前回の反省から今回意識したこと

前回は1合目の時点で最大心拍(196bpm)まで上がってしまった感覚があり、明らかなオーバーペースでした。後半に向けて脚が残らず、最後の踏ん張りが効かなかったという苦い記憶があります。

そこで今回は心拍176〜186bpm程度に抑えて、とにかく淡々と回すことを意識しました。
「前回みたいに突っ込みすぎない」が今回の作戦でした。

「余裕があったのにタイムが遅い」という矛盾

走行中は「前回より余裕がある」と感じていました。スプリント区間と急勾配以外は苦しくない。最大心拍も前回の196bpm相当から今回は190bpまで抑えられていました。走り終えた後の疲労感も前回より明らかに軽かったです。

それなのにタイムは9分も遅い。データを見るまでは「なぜ?」という感覚が抜けませんでした。

データが明かした3つの問題

区間タイム平均心拍ケイデンス
1〜2合目30.1分176bpm67rpm
2〜3合目25.7分177bpm79rpm
3〜4合目26.5分176bpm74rpm
4〜5合目23.6分174bpm76rpm

①心拍が最初から最後まで抑えすぎ

全区間で176〜177bpmとほぼ一定。最大心拍196bpmに対してかなり余裕がある状態のまま走り続けていました。感覚通り、データでも「出し切れていない」ことが証明された形です。

ブロンズ(90分切り)を狙うなら、いまの私の走力からすると最大心拍の約95%付近(閾値)を維持して走り続ける必要があるということがわかりました。

②1〜2合目のケイデンスが異常に低い(ウォームアップ不足)

他の区間が74〜79rpmで走れているのに対し、1〜2合目だけ67rpmと明らかに落ちています。これが最も大きなタイムロスの原因です。

原因はウォームアップ不足です。前回は計測開始地点から約10km走ってから登り始めていました。
今回は2〜3kmしか走っておらず、筋肉が温まりきらないまま最初から急勾配に突入してしまいました。

1〜2合目は距離4.5kmで30分もかかっています。ここが全体タイムを大きく引き上げた区間です。

③気温差の影響

前回14.3℃から今回16.1℃と約2℃高く、体への負荷が微増していた可能性があります。
気温が上がると発汗量が増え、同じ心拍でも体への負担は増えます。タイム悪化の主因ではないものの、無視できない要因のひとつです。

軽量ホイールの効果は?

今回は約300g軽量化したホイールを投入しましたが、走行感にはほとんど変化を感じませんでした。

ただしこれはホイールが悪いというより、そもそも出力を出し切れていないため、機材の違いが分かりにくかった可能性が高いです。心拍を適正ゾーンまで上げて走れば、軽量化の恩恵をもっと実感できるはず。

次回の試走で改めて検証したいと思います。

試走の服装と気温のリアル

試走前日の天気予報では、5合目の気温が0度前後という予報でした。そこで今回の服装はこのようにしました。

  • 長袖インナー
  • 秋用長袖ジャージ
  • 冬用ビブタイツ
  • 冬用グローブ
  • ウインドブレーカー(レインジャケット兼用)
  • ユニクロ ウルトラライトダウンベスト

実際の気温は走り始めが13℃、5合目は18℃でした。富士スバルラインはほぼ全行程が日向のため、天気予報の気温より大幅に暖かい状態でした。

結果として、上りはやや暑いくらいの服装でした。ウルトラライトダウンベストはボトルホルダーに入れて、ウインドブレーカーと冬用グローブはバックポケットにいれて走りました。

一方でダウンヒルでは大正解
下りは冷たい風が容赦なく当たるため、この服装でもやや冷えるくらいの感覚でした。

試走に行く方へ

上りは暑くなりすぎても脱いで対処できますが、ダウンヒルで寒いのは危険です。
最低でもウインドブレーカーと冬用グローブは必ず持っていってください。

補給について

今回の補給はアミノサウルスジェルを使いました。
90〜100分のヒルクライムでは、スタート前と中間付近(4合目手前あたり)の2本が目安です。

ジェルは飲んでから体内に吸収されるまでに30分ほどのタイムラグがあるようです。
「脚が売り切れてから飲む」では遅いため、まだ余裕があるうちに補給するのが鉄則です

今回は90分を狙ったため、60分経過して時点で飲みました。

感覚的には効いていましたが、トータル時間が100分になってしまったこともあり、結局最後の追い込み区間ではあまり恩恵を感じられませんでした。

試走後の補給とリカバリー

補給:麺’S富士山

フジヒルを終えたあと、消費したカロリーを補充すべく訪れたのが「麺’S富士山」さんです。

富士山型の天ぷらが載ったビジュアルが印象的。

ダウンヒルで冷えた体とカロリーを消費した体に染みわたります。
富士スバルラインからもほど近く、サイクルラックあり。試走後の立ち寄りに最適なお店です。

リカバリー:ふじやま温泉

走り終えたあとのリカバリーは温泉が定番です。
今回は富士スバルラインからも近く、高速入口にもほど近い「ふじやま温泉」に立ち寄りました。

私のように車で移動する者にとって、駐車場あり・高速に近いというのは最高のロケーションです。

長湯しても肌がピリピリせず、体がじんわりとほぐれていきます。
翌日に疲れを残さないための適切なリカバリーは、ヒルクライムと同じくらい大事だと感じています。

本番に向けた改善ポイント

①スタート〜1合目を「動くウォームアップ」に使う

私はローラー台を持っておらず、現地での本格的なウォームアップが難しいのが現実です。

そこでスタートから1合目(約4km)を段階的にペースを上げるウォームアップ区間として使います。

距離目標心拍
スタート〜1km160〜170bpm
1〜2km170〜180bpm
2〜4km(1合目まで)182〜188bpm

②1合目以降は心拍184〜188bpmを維持

最大心拍まで上げると前回のように序盤で失速します。

ブロンズ(90分切り)を目指すなら、閾値付近(最大の約95%)を維持し続けるのが最適解です。
「余裕がある」と感じるようでは出力が足りていないサインということがわかりました。

③ケイデンスは常に80rpm前後を意識

特に1〜2合目で67rpmまで落ちてしまったことが今回最大のロスでした。
80rpm〜85rpm前後を意識し、筋肉よりも心肺で回す走り方を徹底します。

90分切りのペース配分表

4合目で60分を切れているかが最大のチェックポイントです。
ここで遅れていれば後半を上げる必要があります。

ポイント距離標高通過タイム目安
料金所(スタート)0km1,088m0:00
1合目4.5km1,406m13:30
2合目(樹海台)9.8km1,665m29:30
3合目14.5km1,786m43:30
4合目(大沢P)19.0km2,020m60:30
奥庭駐車場22.5km2,240m75:00
5合目(ゴール)24.0km2,305m90:00

まとめ

  • 前回91分 → 今回100分。原因は「抑えすぎ」と「ウォームアップ不足」
  • 前回の反省(オーバーペース)を踏まえすぎて、逆に出力不足になるという真逆の失敗
  • 1〜2合目のケイデンス67rpmが最大のタイムロス。前走10kmのウォームアップが如何に重要か痛感
  • 服装は天気予報より暖かくなる。上りは暑くなっても対処できるが、ダウンヒル用にウインドブレーカーと秋用グローブは必須
  • 4合目で60分以内がブロンズペースの最大チェックポイント

データを取って客観的に振り返ることで、感覚だけでは気づけなかった問題点が見えてきました。「余裕があったのに遅い」という違和感はすべてデータで説明がつきました。

本番は6月1日。残り約6週間で「適切な強度で走り切る」感覚を身につけていきたいと思います。次の試走では今回の改善ポイントを実践し、ホイール軽量化の恩恵も含めて検証する予定です。

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