自転車通勤×スーツの汚れ対策|9年間で行き着いた「ワイシャツをやめる」という結論

ロードバイク通勤9年、スーツで片道7kmを走り続けています。
この9年でいちばん悩んだのは、「汚れ」でした。

特に苦労したのが、砂利・泥はねによるスラックスやシャツのシミと、汗と摩擦でできる襟汚れです。
試行錯誤の末、通勤中はワイシャツを着ないというところに行き着きました。この記事では、9年間の失敗を経て今の形に落ち着いた、スーツ通勤の汚れ対策をまとめます。

先に服装の全体像だけお伝えしておきます。
通勤中に着ているのはインナーとスラックスだけで、ワイシャツ・ネクタイ(夏はポロシャツ)は着替えとしてリアバッグに入れて持参し、職場で着替えています。通勤中にシャツを着ないので、汗や摩擦による襟汚れの心配自体がなくなりました。

  • 砂利・泥はねでスーツにシミができた失敗と対策
  • 襟汚れとの戦いの末、通勤中はシャツを着るのをやめた経緯
  • クリーニング代を減らしながら清潔を保つ、スラックス・ジャケットの選び方
  • 汚れそのものを防ぐための機材面の対策(裾バンド・注油・マッドガード)

この記事は約 8分 で読めます。

目次

失敗①|砂利・泥はねでスラックスとシャツがシミだらけに

通勤中の砂利や泥はねは、色の薄いスラックスやワイシャツだと特に深刻な問題になります。
跳ねた汚れがそのままシミになり、クリーニングに出してもキレイに落ちないことがほとんどでした。

対策として、通勤用のスーツはネイビーや黒など色の濃いものを選ぶようにしました。
当時はまだ通勤中もワイシャツを着ていたので、春・秋・冬はシャツの上に必ずウインドブレーカーやサイクルジャケットを1枚羽織って、汚れから守るようにしていました。

これで泥はねの問題は解決したと思っていたのですが、今度はシャツそのものに別の問題が出てきました。

失敗②|襟汚れが取れず、通勤中はワイシャツをやめた話

どれだけ涼しい時期でも、ロードバイクで走れば多少なりとも汗をかきます。
後方確認などで首まわりをよく動かすため、襟とよく擦れて、汚れや傷みがかなり出やすいのです。上に何か羽織っていても、シャツ自体を着ている以上この問題は避けられませんでした。

毎日、アタック泡スプレーのような襟汚れ用洗剤で対応していました。
夏場などひどいときは、洗濯石鹸を直接塗り込んで落とすこともありましたが、これが地味に手間で面倒でした。

それでも3〜4ヶ月ほどで襟の黄ばみが洗剤でも落ちなくなり、シャツを買い替える頻度が上がってコストがかさむようになりました。
ここまでコストと手間がかかるなら、そもそも通勤中にシャツを着なければいいのでは、と考えて行き着いたのが今のスタイルです。

今の通勤中の服装は次のとおりです。

  • 夏:インナー(上)+スラックス(下)
  • 春・秋・冬:インナー+長袖のウインドブレーカーやサイクルジャケット

季節を問わず、インナーはおたふく手袋の防臭・速乾タイプを着ています。
吸汗速乾・消臭機能があるので、冬でも汗をかいたあとの不快感やニオイを抑えられます。
また1枚あたりの価格が安いので、仮に汚れたとしても買い直しやすいです。

ワイシャツ・ネクタイ(夏はポロシャツ)は着替えとしてリアバッグに入れて持って行き、職場に着いてから着替えています。
通勤中に着ないので、シワも汚れも気にする必要がなくなりました。

季節別の服装は、こちらの記事でもさらに詳しく紹介しています。

スラックスは「ウォッシャブル」に変えてクリーニング代と汚れの両方を解決

スラックスは元々、月1回クリーニングに出していました。
スラックス2本・シャツ類4枚くらいで月3,000円ほど、年間だと3.6万円ほどかかっていました。シミ抜きが必要になると、さらにプラスでかかります。
コストがかかるうえに、夏場や雨の日はクリーニングに出したばかりでも汚れや臭いが気になっていました。

そして、地味に面倒なのがクリーニングの引き取りです。
仕事の兼ね合いで取りに行けなかったりすると来ていくものがなくなり、確実に取りにいけるようにするためにスケジュールを調整する、というのが非常に脳のリソースを圧迫しました。

そのため、コストもかかるし時間の制約も受ける、ということでクリーニングに出すのをやめました。

今使っているのは、ORIHICA(オリヒカ)のウォッシャブルスラックスです。
ストレッチが効いていてペダリングの邪魔にならず、自宅で毎日洗えるので常に清潔な状態を保てます。シワにもなりにくく、見た目も崩れません。

3本を洗い回していて、1本6,000〜8,000円ほどです。
3本あると、どれか1本に穴が空いてしまっても、次を買うまでの間は残り2本で洗い回せるので助かっています。
もともとスラックスは消耗品と割り切っていて、年1〜2本のペースで買い替えているので、高価なものは選んでいません。

ジャケットは職場に置きっぱなし|持ち運ぶならウォッシャブルがおすすめ

ジャケットに関しては、職場の環境上、基本的に置きっぱなしにしているので、汚れの悩みはスラックスほど深刻ではありません。
もし毎日ジャケットを持ち運ぶ必要がある方は、ジャケットもウォッシャブルタイプにすると同じように清潔を保ちやすいと思います。

汗対策|着替えを持って行くのが結局いちばん確実

汗そのものを止めることはできないので、汗をかいたあとどう対処するかを意識しています。
私が実際にしているのは、インナーの着替えを持って行き、職場で着替えることです。

汗をかいたインナーを着たまま長時間過ごすと、蒸れて雑菌が繁殖しやすくなることがあります。※一般的に、汗のニオイは汗そのものよりも、皮脂や皮膚常在菌と混ざることで強くなるとされています。着いたらすぐ着替える、というシンプルな対策が効果的です。

機材側の対策|汚れは「服」ではなく「自転車側」でも防げる

服の工夫だけでなく、自転車側の対策も汚れを減らすうえで欠かせません。

裾バンドは右足(チェーンリング側)だけでも必須

汚れ対策でいちばん重要なのは裾バンドです。
特に右足(チェーンリング側)だけでもバンドをしておかないと、チェーンでスラックスが大変なことになります。

使っているのはオーストリッチ(OSTRICH)のズボンクリップです。
面が広いタイプなので、スラックスにシワが付きにくいのが気に入っています。

チェーンオイルは「Twelve by Twelve法」で少なめに

チェーンオイルは注油量そのものにも気をつけています。
私が実践しているのは、元ビチアモの川チュンさんが紹介していた「Twelve by Twelve法」という方法です。※チェーンの12ヶ所に注油し、クランクを12回転させてなじませる注油方法。

この方法だと基本的にほぼ拭き上げの必要がないくらいの適量になります。チェーンオイルそのものの消費量も抑えられるのでかなり経済的です。

それでも気になる場合は、余分な油分を徹底的に拭き上げるようにしています。
これだけで、走行中にオイルが飛び散ってスラックスに付着するリスクをかなり減らせます。

リアフェンダーは長めのタイプがおすすめ(リアバッグを使わない方向け)

以前、リアバッグを使っていなかった時期は、晴れの日でも必ずリアフェンダーを使っていました。
道に水たまりがあったり、突然の雨に降られたりすることは意外と多く、常に付けておくことで泥汚れをかなり防げます。

使っていたのはSKS S-BLADEという、長めのリア用フェンダーです。※シートポスト装着式、全長465mm。サドルに差すような小型タイプだと泥はねを全然防げないので、長めのタイプがおすすめです。
今はリアバッグがフェンダー代わりになっているので外していますが、リアバッグを使わない方には引き続きおすすめです。

よくある質問

ユニクロやワークマンのスーツでも代用できますか?

ストレッチ性のあるスラックスであれば、ブランドにはこだわらなくて大丈夫です。
大事なのは「濃い色」「ストレッチが効いている」「洗える」の3点です。この条件を満たしていれば、価格帯の低いブランドでも十分対応できます。※私自身はユニクロ・ワークマンのスラックスを試したことはないので、あくまで条件面からの判断です。

スーツの汚れを完全に防ぐことはできますか?

正直に言うと、完全には防げません。
ただし、色選び・裾バンド・フェンダー・注油量の4つを組み合わせることで、シミになるレベルの汚れはかなり減らせます。汚れてもすぐ洗えるウォッシャブル素材、高価すぎないものを選んでおくと、精神的な負担も軽くなります。

ワイシャツやジャケットの持ち運びはどうしていますか?

ジャケットは職場に置きっぱなしにしていますが、ワイシャツ・ネクタイ(夏はポロシャツ)は毎日リアバッグに入れて持って行っています。
通勤中に着るインナー・スラックスと、職場用の着替えを分けて考えることで、シワや汚れの心配を減らせます。

靴はどうしていますか?

以前は革靴のまま通勤していました。
ここ1年ほどはロードバイクのトレーニングをするようになったため、ビンディングに慣れるためにも通勤もビンディングにして、職場に革靴を置いています。

とはいえ8年程度、革靴でロードバイクに乗っていました。
個人的に好きなのはアシックスが展開している「TEXCY LUXE(テクシーリュクス)」というシリーズ。

履き口が固くない、価格が安い、靴底が滑りにくいという3拍子揃った革靴でもう5年以上買い換えながら愛用しています。

まとめ

スーツ通勤9年で行き着いたのは、「シャツは着ない・自宅で洗えるものを揃える」という考え方でした。
服の工夫と機材側の工夫、どちらか一方ではなく両方を組み合わせるのが、結局いちばん近道だったと感じています。
消耗品としてある程度割り切る、というのも大事かもしれません。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
服装のまとめや年間維持費(自転車消耗品)についてなどは以下ご覧ください。

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