忙しくても続くロード通勤|”乗る時間”はこうやって作ってきました

片道7kmの通勤は毎日。休日は5時半に起きて、早朝だけ自分の時間にする。
妻と3人の子供がいて、働きながら、9年間ロードバイクに乗り続けてきました。

最初から時間があったわけではありません。一番時間がなかった時期に、乗る時間を作る必要に迫られた、というのが正直なところです。

やったことをまとめると、次の3つです。

  • 通勤時間を運動時間にする
  • 夜ではなく早朝に乗る(家族の負担が少ない時間を選ぶ)
  • ライド予定は前もって共有する(家族の信頼を減らさない)

②と③に共通しているのは、家族への「信頼貯金」を減らさないことです。

この記事では、子供の成長に合わせて乗り方を変えながら試行錯誤してきた過程を、そのまま時系列で書きます。
正解というより、「時間を作るための一例」として読んでもらえたらと思います。

この記事は約 8分 で読めます。

目次

きっかけは、1人目が生まれた直後の睡眠不足だった

1人目が生まれてすぐの頃、夜泣きで満足に眠れない日が続きました。妻と交代で寝かしつけをしていましたが、睡眠時間が減ると、まず体調を崩しやすくなりました。

新生児がいる状態で、睡眠時間を増やすのは現実的に難しい。かといって、健康のためにわざわざ運動の時間を作る余裕もない。
それなら、通勤時間をそのまま運動の時間にしてしまおう、という発想からロードバイク通勤を始めました。

片道7km、往復14km。通勤距離としては決して長くありませんが、電車や車を自転車に置き換えるだけなので、生活時間を新たに削る必要がないのが最大のメリットでした。

「ほぼ通勤だけ」の時期が数年続いた

1人目が3歳、2人目が1歳になるくらいまでは、ロードバイクに乗るのはほぼ通勤だけでした。週末に乗れるのは、多くても月1〜2回程度です。
それでも通勤では毎日乗れていたので、ストレス発散になっていましたし、満員電車に乗らなくなったことで、不特定多数の人との接触が減り、風邪をひく頻度が明らかに減りました。

「趣味の時間」はほとんど取れていませんでしたが、通勤だけでも体調面の変化は実感できていた時期です。
ロードバイク通勤のメリットその他はこちらにまとめています。

もっと乗りたくなって気づいた、「信頼貯金」という考え方

ここから先は、私の家庭でやってきたことです。「こうすれば理解を得られる」という一般化した話ではなく、時間を作るためにやってきたことの一つとして読んでもらえればと思います。

通勤以外にも走りたくなってきたとき、一番大事だと気づいたのは「妻、家族への信頼貯金をすること」でした。次のようなことをやると、間違いなく信頼貯金は減ります。

  1. 突然ロングライドに出かけて1日家を空ける
  2. 走りに行く予定を勝手に決める
  3. 自分の好きな時間に乗りに行く

これをやると間違いなく喧嘩になります。

私がここから先に書く「相談する」「負担の少ない時間を選ぶ」「予定を共有する」という行動は、すべてこの信頼貯金を減らさない、むしろ増やすためにやってきたことです。

いきなり自分で時間を決めて走りに行くのは、後々気まずくなりそうで避けたいと思いました。
まず「もっと乗りたい」と妻に話し、そのうえで「どの時間なら一番負担が少ないか」を聞きました。

返ってきた答えは「寝ている時間なら」というものでした。

最初に選んだのは夜ライドだった。でも体に合わなかった

21時から24時くらいの時間帯で夜ライドを始めてみました。
当時の就寝時刻は25時(深夜1時)頃、起床は6時。睡眠時間は5時間程度でした。

しばらく続けると、翌朝が起きられなくなり、日中も睡眠不足からくる疲労感や頭痛が出るようになりました。

暗い道や交通量の多い道で身の危険を感じる場面も何度かありました。
自分には夜に乗ること自体が合っていない、と判断して、夜ライドはやめました。

就寝時刻を早めて、早朝ライドに切り替えた

次に試したのが早朝ライドです。就寝を22〜23時に早め、5時半に起床。睡眠時間は6.5〜7.5時間になりました。

起きる時間は早くなったのに、トータルの睡眠時間はむしろ増えたのが、夜ライドとの一番の違いです。
睡眠の質より前に、まず量が足りていなかった、というのが夜ライドで疲労感や頭痛が出ていた理由だったと思います。

早朝ライドは基本的に休日に行っています。

目的地は、朝早くから営業しているパン屋にすることが多いです。
休日の朝ごはんはいつもより時間が遅いので、ちょうどライドから帰ってきたタイミングで、買ってきたパンを朝ごはんにしてもらうという流れに我が家ではできました。

自宅から往復1時間程度の距離のパン屋さん

また、休日早朝は交通量の面でもメリットがあります。

渋谷・新宿・銀座のような都心部は普段まったく走りません。
単純に交通量が多い、路上駐車も多く見通しが悪い、気を遣うことが多いため却って疲れる、など。

しかし休日早朝は車の数がかなり少なく、路上駐車もほとんどありません。
銀座周辺は本当に雰囲気が一変して、走りやすい道になります。

もし都内にお住まいの方は6時台の銀座を走ってみてください。イメージが変わると思います。

夏は気温の面でもメリットがあり、上がりきる前なので日中に比べて走りやすいです。
とはいえ、冬場は逆に一番寒い時間なので気温については一長一短あります。

室内ローラーにしなかった理由

「夜が無理なら室内ローラーは?」と思う方もいるかもしれません。
サイクルモードなどでスマートトレーナーの実物を見て試したこともありましたが、やはり音と振動の影響で子供を起こしてしまうリスクがあるなと感じました。

物音で子供を起こしてしまえば、それこそ信頼貯金を減らすことになりかねません。
それゆえ、早い段階で選択肢から外しました。

ただ現在はトレーニングも兼ねて、屋外で3本ローラーを使っています。

夜間の交通リスクがなく、短時間でもたくさん乗れるのが利点で、1時間程度のトレーニングでも距離にして40km分くらいの負荷をかけられます。まとまった時間が取れない日でも、効率よく追い込めるのがありがたいところです。

現在のように3本ローラーを屋外で使って思うことは「このスタイルなら新生児がいる時もできたのでは」ということです。
なかなか時間を取ることができない、でも乗りたい。しかし早朝起きるのは辛いと思っている方は3本ローラーのほうが向いている可能性もあります。

実際のライドとはまた違ったアクティビティ的な楽しさがあり、私はこれはこれで好きになってきました。

予定通りに帰ってくることが、信頼貯金になる

ロングライドに行き始めた頃、最初は所要時間をきちんと伝えていませんでした。
その結果、予定より遅くなったときに「なんでこんなに遅いの」「事故にあったんじゃないかと心配した」と言われたことがあります。これも信頼貯金を減らす行動でした。

この経験から、大まかな行動スケジュールと、途中経過を伝えることを徹底するようになりました。ロングライドに行く場合は1ヶ月ほど前から話しておき、何時から何時までという時間割も作って共有します。

この時間割づくりには、Komootというルート作成アプリを使っています。

大弛峠へのロングライド時のルート計画

ライドルートを作成すると任意の地点での目安の時間が出ます。
「何時に出て、何時頃に帰れるか」を家族に説明しやすくなり、大まかなタイムテーブルを作成する際に便利です。

タイムテーブル

ライド中にトラブルなどで時間が変わりそうな場合は、その都度連絡するようにしています。
「余計な心配をかけない」ことを意識するようになってから、ライドに出ることへの気まずさがかなり減りました。

そうやって「予定通りに帰ってくる」という実績を重ねることで、妻への信頼貯金を貯めることもできます。
信頼貯金があれば、万が一遅くなってしまっても理解を得られやすくなります。逆に信頼貯金がない状態で遅れれば、それだけで大きな喧嘩の種になります。

3人目が生まれても、早朝ライドは続けられた

早朝ライドが定着したあとに3人目が生まれましたが、幸い夜泣きが少なかったこともあり、週末の早朝ライドは続けることができました。
同じ「新生児がいる状態」でも、1人目・2人目のときは「ほぼ通勤のみ」に戻す判断をし、3人目のときは休日の早朝ライドを保てた、という違いがあります。子供の様子を見ながら、その都度どこまでやるかを調整してきた、というのが実情です。

時期子供の様子乗り方
1人目誕生直後夜泣きで睡眠不足通勤時間を運動時間に(開始)
1人目3歳・2人目1歳頃まで子育ての負荷が大きい時期ほぼ通勤のみ。休日は月1〜2回程度
その後夜泣きが落ち着いてきた夜ライドに挑戦
→体に合わず、早朝ライドへ切替
3人目誕生後夜泣きが少なかった週末早朝ライドを継続できた
現在友達と遊びに行く機会が増えた朝〜昼過ぎ、夕方までのロングライドも可能に

子供の成長で、また乗り方が変わってきた

子供が大きくなり、友達と遊びに出かけることも増えてきてだんだんと手がかからなくなってきました。
そのため今は、朝から昼過ぎ、時には夕方まで走るロングライドもできるようになってきました。

今の時間の作り方が、この先もずっと同じとは限りません。
子供の成長に合わせて、また変わっていくのだと思います。

いま子育てで大変で、なかなか時間が取れない方もいると思います。
私も新生児期は、ほぼ通勤だけの時期が数年続きました。

でも、今が大変でもその状況はずっと続くわけではありません。子供の成長とともに、乗れる時間は少しずつ増えていきます。
今すぐたくさん乗れなくても、この記事に書いた工夫のどれかが、状況が変わったときの参考になれば嬉しいです。

もし自転車に興味があるなら、まずは通勤から始めてみてください。
ロングライドができる時間は、きっとそのうち取れるようになります。

まとめ

「時間がないから乗れない」で終わらせず、通勤時間を運動時間に変え、夜ではなく早朝に振り、家族に予定を先に共有する。
この9年間でやってきたのは、特別なことではなく、この3つの積み重ねでした。

そしてこの3つに共通しているのは、家族への信頼貯金を増やしていくという考え方です。仕事や家庭があっても、乗る時間はゼロか百かではなく、子供の様子を見ながら、信頼貯金を積み重ねながら、少しずつ作っていけます。この記事が、同じように「時間がない」と感じている方の一例になれば嬉しいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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