輪行袋、何にしようか迷っていませんか。
私はこれまで4種類の輪行袋を渡り歩き、最終的に自作するところまで行き着きました。
この記事では、縦型→前輪外し→横型→自作という遍歴の中で、それぞれ何が不満で乗り換えたのか、実体験ベースでまとめます。
この記事は約 7分 で読めます。
結論:4種類を経て、自作に落ち着きました
先に結論です。
私が最終的に行き着いたのは、自分で作った横型輪行袋です。
市販品を4種類試した結果、どれも一長一短で、最後は「じゃあ自分で作るしかない」となりました。
- 縦型:省スペースだがパッキングが不安定で倒れる
- 前輪外し(横型):パッキングは簡単だが、実はサドル露出で規則違反
- 横型(前後輪外し):安定感は高いが、肩紐を通すときに手が汚れる
- 市販の肩紐付き横型タイプ:手は汚れないが、畳んだサイズが大きくボトルケージに入らない
- 自作:薄手生地でボトルケージに収納でき、横型の安定感もそのまま
私はロードバイク歴10年・通勤歴9年で、早朝に輪行することが多いライダーです。この記事はその実体験にもとづいています。
1つ目|縦型輪行袋「R250 縦型軽量輪行袋」
最初に使ったのは、縦型の軽量輪行袋でした。

良かった点
省スペースで、電車内で場所を取らないのが最大のメリットでした。
縦に立てて置けるので、混雑した車両でも邪魔になりにくい形です。
私はステップワゴンに乗っていますが、後部座席を倒さなくてもラゲッジ部分に収納することができるので、家族旅行の際に持っていくことも可能でした。
つまずいた点
慣れの問題もありますが、パッキングが少し手間で、バランスが悪く倒れそうになることがありました。
実際に倒れたこともあります。
私が主に輪行するのは早朝です。
省スペース性よりも、安定性とパッキングの簡易さを優先したいと考えるようになり、横型を探すことにしました。
2つ目|前輪外しタイプ「GORIX 横入式 自転車用輪行袋」で気づいた規則違反
次に使ったのは、前輪のみを外す横入れ式の輪行袋でした。

良かった点
前輪を外すだけなのでパッキングは簡易的で、安定性もありました。そのため、縦型で経験した「倒れる」というストレスからは解放されました。
つまずいた点|「グレーゾーン」ではなく実は違反だった
数回使ったところで、結構横幅を取ってしまうことが気になり始めました。
「これ、ルール的に問題ないのかな?」と思い調べたところ、鉄道の規則としては「完全にパッキングされていること」が輪行の条件になっていることが分かりました。
私が使っていたタイプは、サドルの一部が露出する仕様です。
「グレーゾーン」という言葉をよく見かけますが、調べてみると建前上は明確な違反で、単に取り締まりが緩いだけというのが実態のようでした。
知らずに使っていましたが、これを機に使用をやめ、前後輪とも完全に収納できる横型輪行袋を探すことにしました。
個人的にはおすすめできないため、実際の商品についての紹介は差し控えます。
3つ目|横型輪行袋「R250 超軽量横型輪行袋」
前後輪を外す横型輪行袋として選んだのが、こちらです。

良かった点
前後輪を外すぶん、前輪外しタイプと比べて手間は増えますが安定感が高く、このタイプに変えてから倒れたことは一度もありません。
もちろん自転車本体は完全に収納されているので、規則面での不安もなくなりました。
つまずいた点
難点は、担ぐための肩紐をフレームに通すときに手が汚れることでした。
チェーンやディレイラー周りに手を近づける動作がどうしても発生し、これを地味なストレスとして感じていました。
試したが不採用|肩紐一体型「サンワダイレクト 輪行袋 前後輪収納」
「手が汚れる問題」を解決するため、袋自体に肩紐が付いているタイプはないのかという観点で探し、見つけたのがサンワダイレクトの輪行袋でした。

肩紐をフレームに通す必要がないので、狙い通り手が汚れる問題は解決しました。
しかし、こちらには別の難点がありました。畳んだときのサイズがそれなりに大きいのです。
私は輪行袋をボトルホルダーにしまいたいのですが、このサイズだと大きすぎて入りませんでした。
この経験がきっかけで、「それなら自分で作ろう」と自作に踏み切ることになります。
4つ目|自作輪行袋にたどり着くまで
横型輪行袋の構造は、実はとてもシンプルです。
要は「めちゃくちゃ大きなトートバッグ」だと気づいてから、自作のハードルは一気に下がりました。

用意したもの
- 148cm×200cmの1枚生地(リップストップ生地)
- 手芸用ポリエステルテープ
生地の厚さ(デニール)について
輪行袋の生地は、厚みを表す「デニール」という単位で語られることが多いです。市販の輪行袋には250〜420デニール程度の厚手生地が使われることが多く、耐久性重視の作りになっています。
一方で私が選んだのは、それよりずっと薄い生地です。
理由は単純で、「ボトルケージに入るコンパクトさ」を最優先にしたかったからです。市販品と同じ厚手生地を使うと、畳んだときにサンワダイレクトの輪行袋と同じ「大きすぎる」問題を繰り返すことになります。
薄手にする分、耐久性は市販品に劣ります。
「頻繁に使うので長持ちさせたい」なら厚手、「とにかく小さく収納したい」なら薄手、という考え方で選ぶのがおすすめです。
私の場合は後者を選び、劣化や耐久性などのリスクは受け入れる、というトレードオフです。
作り方
- 生地を148cm×100cmになるように縫う
- 肩紐を取り付ける
- 上部の開閉部分を作る
開閉部分は3パターンを検討しました。
- チャック(ファスナー):縫製技術が必要なため断念
- 巾着式:生地と縫い目がほつれやすいため却下
- マジックテープ式:採用
現在はマジックテープに落ち着いていますが、時間とともに剥がれやすくなるという問題もあり、まだまだ改良中です。
自作輪行袋は規則に適合しているか|実測で計算
自作する上で気になるのが、鉄道会社の輪行ルールです。
JR東日本の旅客営業規則では、以下のように定められています。
旅客は、第309条に規定する以外の携帯できる物品であって、列車の状況により、運輸上支障を生ずるおそれがないと認められるときに限り、3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内のものを無料で車内に2個まで持ち込むことができる。
JR東日本 旅客営業規則 より引用
また前輪外しタイプで経験した通り、サドルなど自転車の一部でも露出していれば「収納されている」とは認められません。自作する場合も、完全に自転車を覆えるサイズであることが大前提です。
私の自作輪行袋を実際にパッキングした状態のサイズは、次の通りです。
| 辺 | サイズ | 根拠 |
|---|---|---|
| 長さ | 約100cm | 前後スルーアクスル軸間の距離 |
| 高さ | 約70cm | 実測 |
| 幅 | 約40cm | 実測 |
| 3辺合計 | 約210cm | 250cm以内で余裕あり |
重量については、ロードバイクそのものは軽量なので30kg制限に引っかかることはまずありません。
パッキングを早くする小物2つ
自作輪行袋そのものだけでなく、パッキングを早く・安全にする小物も併用しています。
MARUTO(マルト) りんりんバンド(3本) ブラック

ゴム式のため長さ調整が不要で、ホイールをフレームにしっかり固定してくれます。
紐やベルクロ式のバンドだと毎回長さを合わせる手間がありますが、ゴム式ならワンタッチでかけるだけです。
R250 スプロケット&ローターカバー

つけておくと、ディスクローターでフレームを傷つける心配が減ります。
私は最初、これをつけていませんでしたが、ホイールの固定が甘かったときにディスクローターでフレームの塗装を傷つけてしまい、そこから塗装剥がれが発生してしまいました。
ディスクブレーキを使っている方は絶対に輪行時につけておいたほうがよいものです。
この手のカバーはメーカーによる大きな違いはないと感じているので、お好みのもので問題ないと思います。
タイプ別の選び方まとめ
4種類を実際に使った経験から、選び方をまとめます。
| タイプ | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 縦型 | 電車内の省スペースを最優先したい人。新幹線輪行をする人 | パッキングに慣れが必要。倒れやすい |
| 前輪外しタイプ | とにかく手早くパッキングしたい人 | 製品によってはサドル等が露出し規則違反になる。完全収納タイプか必ず確認する |
| 横型(前後輪外し) | 安定感を優先したい人 | 肩紐をフレームに通す手間がある(手が汚れやすい) |
| 自作 | 収納サイズや既存の輪行袋に不満がある人 | 裁縫の手間がかかる。開閉部の耐久性は現在改良中 |
私のように早朝に一人で輪行することが多いなら、安定性重視の横型がベースになると思います。そのうえで「手が汚れる」「サイズが大きい」といった細かい不満を解消したい人は、自作という選択肢も検討してみる価値があります。
まとめ
輪行袋は「とりあえず売れているものを買えばいい」というものではなく、自分の輪行スタイル(頻度・時間帯・収納したい場所)によって最適解が変わる装備だと実感しています。
私自身、4種類を乗り継いでようやく自分にとっての正解にたどり着きました。
この記事が、輪行袋選びで同じような遠回りをしなくて済む助けになれば嬉しいです。
実際に輪行して琵琶湖一周(ビワイチ)174kmを走ったレポートはこちらにまとめています。

輪行袋以外の装備については、こちらの記事で優先順位付きで紹介しています。



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