「ロードバイクのサドルを変えても、お尻の痛みが改善しない」
そんな経験をしたことはありませんか。
私もまったく同じでした。10年間、5回のサドル変更を繰り返して、ようやく答えにたどり着きました。その結論は「130mm幅のサドル」です。
身長164cm・体重55〜58kgと小柄な私には、一般的に主流の145mmより細いサドルが合っていました。
サドルを変えてからは、長距離でもお尻の痛みがほぼ出なくなりました。
先日のビワイチ(174km)もお尻の痛みはゼロでした。
この記事では、私が10年かけて体験した5回のサドル変遷と、サドル選びで気づいたこと、そして今おすすめのサドルをご紹介します。
この記事は約 8分 で読めます。
結論:10年かけてたどり着いたのは「130mm幅」のサドルでした
私が現在使っているのは、セライタリア SLR BOOST Sサイズ(幅130mm)です。

購入のきっかけはサイクルモードで試乗した自転車のサドルが「異常に座りやすい」と感じたことでした。
調べてみたら130mm幅のサドルだったのです。
これまでのサドルは143〜145mm幅でしたが、130mmに変えてからはお尻の不快感がほぼなくなりました。
現在も毎日の通勤(片道7km)と週末ライドで使い続けています。

サドル変更でわかった「大切な気づき」
10年間のサドル変遷で最も大切な気づきがあります。
ペダリングのしやすさとお尻の痛みは、別の問題です。
これに気づくのに、私は数年かかりました。
143mmショートノーズに変えたとき、ペダリングは劇的にしやすくなりました。
でもお尻の痛みはほぼ変わらなかった。逆に155mm幅広サドルに変えたとき、お尻の痛みへの影響よりもペダリングの不快感が先に来ました。
この2つは解決の方向性が違います。
- ペダリングのしやすさ → サドルの形状(ショートノーズ・座面のカーブ)
- お尻の痛み・不快感 → 主にサドル幅と自分の体型の相性
サドルを変えるときに、この2つのどちらを解決したいのかを明確にしておくと、選び方が変わってきます。
5回のサドル変遷を正直に振り返る
①145mm|ロードバイク購入時の純正サドル
10年前に買ったロードバイクに付いていたサドルは幅145mm、ショートノーズではない従来型のサドルでした。

最初はポジションやウェアの見直しでお尻の痛みをかなり改善できました。
ただ、それでもたまに不快感が出ることがあり、サドル変更を考え始めました。
②143mmショートノーズ|ペダリングは劇的改善、でも痛みは変わらず
スペシャライズドのパワーサドルが流行っていた時期でしたが、数万円は出せず、安めのショートノーズサドルを購入。幅は143mmとほぼ同じでした。

変えてすぐ気づいたのは、ペダリングのしやすさでした。
足が回しやすくなり、巡航速度が上がりました。
ショートノーズにしたことでノーズが内ももに当たらなくなり、ペダリングのロスが減ったのだと思います。
しかしお尻の不快感はほぼ変化なし。「サドルを変えたのに痛みは変わらないのか」と少し落胆したのを覚えています。
③155mm幅広|ロードバイクには合わなかった失敗例
「幅が広い方がお尻をしっかり支えてくれる」という情報を見て、155mm幅のサドルを試しました。

結果は正直、失敗でした。
ペダリング中にサドルが内ももに当たり、足が回しにくくなりました。
お尻の痛みが改善されたかどうかを検証するより前に、ペダリングの不快感が勝ってしまいすぐに元のサドルに戻しました。
その155mmサドルは今もクロスバイクに取り付けています。
先日、妻のミニベロ用にも追加で購入しましたが、妻には好評でした。アップライトに乗るクロスバイクやミニベロとの相性は良いと思います。
ロードバイクの深い前傾姿勢と私の体格には向かないというのが結論です。
④143mmショートノーズに戻す|数年間現状維持
ペダリングしやすい143mmショートノーズに戻して、しばらく変えたいと思うサドルもなく数年乗り続けました。
痛みは完全には解消しないものの、ペダリングの快適さを優先していた時期です。
⑤3Dプリンタサドル|変化なし
この頃、3Dプリンタで作ったサドルが出始めました。
大手メーカー品は高かったので、比較的安い3Dプリンタサドルを購入してみました。

正直、変化はありませんでした。
座面は意外としっかりしていて「やわらかい」という印象はありませんでした。
これがその商品の問題なのか、3Dプリンタサドル全体の特性なのか、いまだによくわかっていません。
⑥130mm(セライタリア SLR BOOST)|これで解決しました
サイクルモードで試乗した自転車のサドルが「異常に座りやすい」と感じ、調べてみたら130mm幅のサドルでした。さっそくセライタリア SLR BOOST Sサイズを購入。
実際に乗ってみると、明らかにフィット感が違いました。
身長164cm・体重55〜58kgの私には、主流の145mmよりも細い130mmの方が体に合っていたのです。
このサドルに変えてから、お尻の不快感や痛みがほぼなくなりました。先日のビワイチ174kmでもお尻の痛みは出ませんでした。現在の通勤7kmはもちろん、週末のロングライドでも快適に使えています。
サドル幅の選び方
一般的なサドル幅の目安は「坐骨幅+20mm」とされています。ただ、これはあくまで目安で、実際には乗り方との相性が大きく影響します。
- 前傾が深いライダー → 狭いサドルが合いやすい(体重がペダル・ハンドルに分散されるため)
- 前傾が浅いライダー → 幅広サドルが合いやすい(サドルへの荷重が増えるため)
私のように小柄で前傾気味に乗っている方は、主流の145mmより狭い幅を試してみる価値があります。
ただし難点は、130mm幅のサドルは流通が少ないことです。
選択肢がかなり限られます。
試してみたい方には、137mm幅のPrologo Nago R4 PAS Tiroxが入手しやすくおすすめです。
137mmでも現在主流の145mmより狭いため、幅の違いを十分に体感できると思います。
現在のおすすめサドル
130mm幅を試したい方へ|セライタリア SLR BOOST Sサイズ
私が現在使用しているサドルです。幅130mm・長さ248mmのショートノーズサドル。臀部をしっかりホールドしつつ、内ももへの干渉が少ないためペダリングのしやすさと座り心地を両立しています。
注意点として、サイズ展開がS(130mm)とL(145mm)の2種類あります。購入の際はSサイズを選んでください。

130mmの在庫が見つかりにくい場合や、もう少し試しやすい幅から始めたい方には、Prologo Nago R4 PAS Tirox 137mmも選択肢に入れてみてください。

145mm前後で違和感ない方へ|Selle Italia NOVUS BOOST EVO
現在のサドル幅(145mm前後)で大きな違和感はないが、もう少し快適にしたいという方には、Selle Italia NOVUS BOOST EVOがおすすめです。
表面のグリップが良く、お尻がずれにくい設計です。坐骨を均等に支えてくれるため、長時間のライドでも痛みが出にくくなります。幅はS(130mm)とL(145mm)の展開があります。

よくある疑問
Q. サドルを変える前にやるべきことはありますか?
はい、サドル変更より先にポジションとウェアの見直しを試みることをおすすめします。
私も最初はそれで大幅に改善しました。
サドルポジション(高さ・前後位置)のズレや、パッド付きのサイクルウェアを着ていないことが原因で痛みが出ているケースは非常に多いです。
お尻の痛みの原因と3段階の改善ステップについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

Q. サドルを試乗してから買えますか?
一般的には難しいです。
サイクルイベント(サイクルモードなど)や、試乗イベントを実施しているショップなどで試せる場合があります。私自身、サイクルモードの試乗が130mmサドルとの出会いのきっかけでした。
高価なサドルを購入する前に、ぜひ一度試乗の機会を探してみてください。
Q. サドルはどの装備より優先して変えるべきですか?
ロードバイク通勤の快適性を上げるうえで、サドルは優先度の高い装備のひとつです。
ただし、ヘルメット・ライト・鍵・ウェアなど安全と快適性に関わる装備を先に揃えてから、次のステップとして検討するのがおすすめです。
通勤を快適にする装備の優先順位についてはこちらもご参考に。

まとめ
- サドルのお尻の痛みとペダリングのしやすさは別の問題
- 小柄・前傾気味の体型には主流(145mm)より狭い幅が合う場合がある
- 私(164cm/55〜58kg)は130mmで10年の悩みが解決した
- まずポジション・ウェアを見直してから、それでも解消しない場合はサドル幅を試す
- 130mm幅は流通が少ないので、137mm(Prologo Nago)から試してみるのも手
- 現在の145mm幅で大きな問題がない方にはNOVUS BOOST EVOがおすすめ
サドルは「乗ってみないとわからない」パーツの筆頭です。私も10年・5回の試行錯誤を経て、ようやく自分に合う幅にたどり着きました。
ひとつ確かなことは、痛みを我慢して乗り続ける必要はないということです。
ポジション・ウェア・サドルと順番に見直していけば、必ず改善できます。
私がビワイチ174kmをお尻の痛みなしで完走できたのも、その積み重ねの結果です。
もし今のサドルに違和感があるなら、まずは幅を疑ってみてください。
主流の145mmが全員に合うわけではありません。
あなたに合う幅が、どこかにきっとあります。


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