今年で4回目のサイクルモード参戦でした。
初めて参加したときは試乗コースに夢中でした。2回目は展示ブースをじっくり回り、3回目から物販ブースができて、あまりの値引き率に慄きました。そして今年、物販もサイクルモードの魅力の一つという思いに至りました。
今回の記事では、4回参戦して気づいたことをすべて書きます。タイヤ幅のトレンド変化、高級ウェアの激安購入チャンス、予約注文したサドルのこと。参加を検討している方に、少しでも役立てば幸いです。
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今年のサイクルモードは何が違ったか|2会場分離という大きな変化
サイクルモード2026は、過去の開催と大きく異なる点がひとつありました。会場が2か所に分かれたことです。
開催概要をまとめます。
- 開催日:2026年4月25日(土)〜26日(日)
- 第1会場:東京ビッグサイト 東7ホール(屋内展示・物販・各種ブース)
- 第2会場:海の森アイランド会場(野外試乗コース専用・シャトルバスで移動)
- 入場時間:10:00〜18:00(最終日は17:00まで)/販売店優先入場は9:30〜
- 入場料:ビッグサイトのみ 前売1,500円・当日1,900円 / アイランド込み 前売2,050円・当日2,450円
- 中学生以下:無料
試乗コースはオンロードが約2.0km、オフロードが約2.2km(サイクルモード史上最長)と大幅に強化されています。アイランド会場ではロード・グラベル・MTBなど幅広いバイクを実際の道路環境で試乗できます。
この2会場分離が、サイクルモードを大きく変えました。
これまでのサイクルモードは、試乗したい人・展示を見たい人・物販を狙う人が同じ空間に混在していました。
人気バイクの試乗待ちの列がブースの通路にはみ出してくることもありました。
それが今年は違いました。
試乗目的の人の多くがシャトルバスで海の森へ移動するため、ビッグサイト側のブースエリアがかなりゆったり歩けたのです。
私は今年、試乗は一切なし。完全にブース観覧と物販に絞りました。
それで十分すぎるくらい楽しめましたし、例年より疲れが少なかったのも印象的でした。
ただし、難点としては人の絶対数が少ないため、ぱっと見閑散としているような印象も受けました。
物販スペースこそサイクルモードの本当の魅力
サイクルモードに物販スペースが設けられたのは昨年からです。今年も継続して設置されていました。
注目すべきはカトーサイクルとウエムラサイクルパーツのブースです。
どちらも関西を中心に展開する老舗ショップで、イベント限定の特別価格で在庫品を放出します。
定価から信じられない割合で値引きされた商品が並び、毎年この2ブースの前には人だかりができます。
ただし、「在庫限り」「人気サイズは朝イチで売り切れる」というのが絶対的なルールです。
今年、私が会場に着いたのは昼過ぎでした。目当てにしていたサイズはすでに8〜9割方なくなっていました。
残っているのは大きいサイズや小さいサイズ、またはあまり人気のないカラーばかりです。
4回参戦してきた中で、今年いちばん後悔した点はこれです。
昼過ぎに着いた私でも購入できたものはありましたが、本当に欲しかったものはほぼ手が届きませんでした。
来年こそは朝イチで日程を調整することを、今から決めています。
25Cタイヤが売れ残っていた意味|タイヤ幅トレンドの変化
今年の物販で、あることに気づきました。
25Cタイヤが50%オフになっているのに、大量に売れ残っていたのです。
数年前なら、これは考えられない光景でした。
25Cはロードバイクの標準サイズであり、最も売れるサイズでした。
50%オフなら飛ぶように売れていたはずです。
それが今年は半額でも売れていない。この現象の背景には、ロードバイク業界でいま起きているタイヤ幅のトレンド変化があります。
ロードバイクのタイヤ幅は、ここ10年で急速にワイド化が進んでいます。
- 2010年代前半まで:23Cが主流。細くて軽いほど速いという考え方
- 2010年代後半:25Cが標準に。転がり抵抗・乗り心地のバランスが見直された
- 2020年代:28Cが主流へ。ディスクブレーキ普及とリムのワイド化が後押し
- 現在:28Cを最適幅として推奨するメーカーが増加。30C以上も視野に入り始めた
この変化の核心にあるのがワイドリム化です。ホイールのリム内幅が広がったことで、タイヤに求められる最適な幅も変わりました。
かつてのリム内幅は15〜17mm程度でした。
それが現在の最新ホイールでは内幅21〜23mmが標準になってきています。
中華ホイールの最新のものは24mmや25mmも登場していますね。
リムが広くなると、同じ25Cでも以前より横に広がって装着され、本来の性能が発揮されにくくなります。逆に28Cであれば、ワイドリムとの組み合わせで空力・転がり抵抗・乗り心地のすべてを最適化できます。
タイヤとリムの国際基準であるETRTO規格も2023〜2024年に改訂され、ワイドリムでの使用を前提とした設計に移行しています。昨今では「28Cを推奨幅とする」と明記するメーカーが増えており、多くの完成車でも28Cが標準装備です。
売れ残った大量の25Cタイヤは、こうしたトレンドの変化をリアルに映し出していました。
業界全体が次のステージに移行していることを、イベントの現場で実感した瞬間でした。
これからタイヤ交換を検討している方は、自分のホイールのリム内幅を確認した上で、28C以上を選択肢に入れることをおすすめします。
高級ウェアが1〜2万円で買えるチャンス|ラファ・アソスの大幅値引き
物販エリアの目玉のひとつが、高級ウェアブランドの大幅値引き販売です。
今年もラファ、カステリ、アソスなどが40〜50%オフで出品されていました。
ラファのジャージは定価で1着2〜4万円が相場です。アソスのビブショーツは3〜6万円するものもあります。それが半額以下で買えるチャンスは、通常の購入ルートではほぼありません。セールでも10〜20%引き程度が限界です。
特にアソスのウェアを1〜2万円の予算で購入できるのはサイクルモードのみと思います。
品質・耐久性・着心地のどれをとっても市販の安価なウェアとは別物です。通勤でも使えるモデルが選べれば、コストパフォーマンスはかなり高くなります。
ただし、こちらも同様に人気サイズは朝イチで消えます。私は午後に到着したため、合うサイズが残っておらず、今年は涙をのんで見送りました。「試着して確認してから」などと悠長なことを言っていられないのがサイクルモードの物販です。
通常価格の参考として購入リンクを貼っておきます。
値段の差を見ると、会場価格がいかに破格かがわかります。
消耗品こそ狙い目|加圧ソックス2点セット880円の話
物販の魅力は、高級ブランド品だけではありません。むしろ私が毎年欠かさずチェックするのが消耗品エリアです。
今年購入したのは疲労回復系の加圧ソックス2点セットで880円でした。
サンティックやロックブロスなど、比較的買いやすいブランドであっても通常であれば1足1,400〜1,500円。
これはオンラインのセール価格と比べても十分安い水準です。
加圧ソックスはライド後の脚の回復に役立つアイテムです。通勤ライダーとして9年間走り続けてきた経験から言うと、脚の疲労管理は継続性に直結します。毎日乗るからこそ、回復を意識したケアが大切です。
消耗品は使い切るものなので、同じ品質なら安く買えるに越したことはありません。タイヤ、チューブ、バーテープ、グローブ、ソックス……こうした消耗品の特価品がまとめて並ぶのがサイクルモードの物販エリアです。高額な完成車やホイールを買わなくても、消耗品を補充するだけで十分元が取れます。
辻善光さんのブースで見つけたもの|ARTMAオリジナルサドルを予約注文
今年いちばんの収穫は、辻善光さんのブースでした。
辻善光さんはプロコーチ・フィッターとして知られ、ARTMAという自転車フィッティングのブランドを主宰しています。そのARTMAがオリジナルサドルを開発し、今年のサイクルモードでお披露目をしていました。
サドルの仕様と価格はこちらです。
| モデル | レール素材 | 価格(送料込み) |
|---|---|---|
| スタンダード | クロモリ | 10,500円 |
| ハイグレード | カーボン | 18,200円 |
4月30日からダイワサイクルおよびチームZenkoの物販サイトで一般販売が開始されます。
カーボンレールで18,200円という価格は、市販のカーボンレールサドルの相場(2〜4万円)と比べてもかなりリーズナブルです。クロモリレール版の10,500円は、入門〜中級ライダーにとって手が届きやすい価格帯です。
私はちょうど通勤用バイクのサドルがへたってきているタイミングでした。
これは縁だと思い、会場でクロモリレール版を予約注文しました。フィッターが監修したサドルを、通勤バイクに使えるのが楽しみです。
サドル選びは奥が深いテーマです。私自身、長年悩み続けてきました。

ブースでは他にもLOGソースを購入しました。
豆腐にかけると、ジャンク欲・濃い味欲をローカロリーで満たせるという商品です。
去年、半信半疑で買いましたが、家族にも好評でした。
こういう予期しない出会いがあるのも、イベントならではの楽しみです。

サイクルモードを100倍楽しむ3つのコツ
4回参戦してきた経験から、サイクルモードを最大限に楽しむためのコツをまとめます。初めて行く方にも、リピーターの方にも参考にしてもらえればと思います。
① 開場と同時に入る(これがすべての前提)
物販目的であれば、これは絶対条件です。
一般入場は10:00です。大体9:00頃に到着して開場待ちをするとほぼ先頭で入ることができるのでこれが理想です。
人気サイズのウェア、特価品の消耗品、掘り出し物のパーツは、開場後1〜2時間でほぼ売り切れます。
昼前には「残り物」の状態になります。私が今年身をもって体験したことです。
② 試乗とブース観覧・物販を分けて考える
今年から2会場制になったため、目的を明確にする必要があります。
- 試乗メイン:アイランドチケット(前売2,050円)を購入。シャトルバスで海の森へ。オンロード2.0km・オフロード2.2kmのコースで本格的な試乗体験ができる
- ブース・物販メイン:ビッグサイトチケット(前売1,500円)のみで十分。今年はブース側がゆったりしているため、じっくり観覧できる
- 両方楽しみたい:アイランドチケットを購入して午前中に試乗、午後からビッグサイトで物販、という流れがおすすめ
ただし、物販との両立は時間的に厳しくなります。どちらを優先するかを事前に決めておく方が後悔しません。
来年以降がどのような形で開催になるかわかりませんが、いずれにしても試乗と物販の優先順位を決めておくとよいでしょう
③ 予算と欲しいものを事前にリストアップしておく
会場に入ると、想像以上にモノが多く、あれもこれもと目移りします。
ラファのジャージ、カッコいいホイール、気になるサドル……気づけば予算オーバーになりかねません。
事前に「今日はウェアに予算2万円まで」「消耗品だけ補充する」などと目的を絞っておくことで、後悔のない買い物ができます。私は毎年会場に入る前に「今日のミッション」を決めています。
また、サイズがわからないウェアを買う可能性があるなら、自分の採寸データを事前に調べておくことをおすすめします。試着できる場合もありますが、混雑時は試着を断られることもあります。

まとめ|来年は朝イチで行く
サイクルモード2026は、2会場分離という大きな変化があった年でした。試乗コースが海の森に移ったことで、ビッグサイト側のブースエリアがゆったりと見られるようになり、物販との相性が格段に良くなりました。
今年感じたことを箇条書きでまとめます。
- 2会場分離でブースエリアが快適になった。試乗なしで十分楽しめる
- カトーサイクル・ウエムラパーツの掘り出し物は朝イチ限定。昼過ぎには残り物状態
- ラファ・アソスが40〜50%オフ。1〜2万円で本物の高級ウェアが手に入るチャンス
- 消耗品も大幅値引き。加圧ソックス2点セット880円など、日常使いの補充に最適
- 25Cタイヤ50%オフでも売れ残り。タイヤ幅は28C以上の時代へ移行している
- ARTMAオリジナルサドルは4/30から一般販売開始。クロモリ10,500円・カーボン18,200円
来年は日程を最優先で確保して、開場と同時に入ります。物販で後悔したくない方は、ぜひ朝イチ参戦を強くおすすめします。
ARTMAオリジナルサドルは4月30日以降、以下から購入できます。


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