アリエクの激安サドルを試した結果|会陰しびれの原因は幅じゃなかった

ロードバイクのサドル選び、130mm幅に変えて坐骨まわりの痛みは解決しました。
でも3本ローラーなど負荷が抜けないライドでは、会陰のしびれだけが残っていました。

そこで試したのが、AliExpressで見つけた2,979円の激安137mm幅サドル、LUNJEです。
結論から言うと、しびれの原因は幅ではありませんでした。でも学びの多い実験になったので、その顛末を記録します。

この記事は約 7分 で読めます。

この記事は2つの話をします。

  1. 私の体験:会陰のしびれ対策で137mmを試したが、幅は無関係だった(原因は前後ポジション)
  2. 読者への提案:143〜145mm幅のサドルで坐骨が痛い人は、1万円超のメーカー品を買う前に、2,979円のアリエクで「幅を狭くする」を試せる

しびれの検証結果を知りたい方は7章へ、坐骨の痛みで悩んでいる方は3章・5章へどうぞ。

目次

1. 130mmサドルでも解決しなかったこと

3本ローラーは、実走と違って信号待ち・下り・ダンシングがなく、荷重が抜ける瞬間がありません。

この「荷重が抜けない」負荷が、私には会陰のしびれとして出ていました。
130mm幅に変えて坐骨の痛みは解決しましたが、この3本ローラー特有のしびれだけは残ったままでした。

2. なぜアリエクでLUNJE・137mmを選んだか

私は145mm幅サドルと130mm幅サドルを持っています。単純にその中間のサドル幅ならどう変わるのか、という興味から実験が始まりました。

137mm幅のサドルは、Prologoなど名の通ったメーカーからも出ています(Nago R4 PAS Tiroxの137mm幅モデルなど)。
ただ調べてみると、価格は14,760円(2026年7月時点)でした。「幅が合わなかったら」と思うと、気軽に試せる金額ではありません。

そんな時に見つけたのがAliExpressの激安サドルです。
LUNJEというブランドが、同じ137mm幅を謳うサドルを2,979円で販売していました。名の知れたメーカー品の5分の1程度の価格です。これなら試しに買ってみようと思えました。

正直に言うと、当時は「幅を少し広げればしびれも軽減するのでは」という仮説もありました。
結果的にこの仮説は外れるのですが、それも含めて記録しておきます。

3. 商品紹介|LUNJE 137mm幅サドル

  • 商品名:LUNJE ロードバイク用サドル
  • 表記幅:137mm(実測でも一番広い部分は137mmでカタログ通り)
  • 実測重量:193g(公式スペック表記は235g。なぜか大幅に軽く、理由は不明)
  • レール素材:クロモリ
  • 価格:2,979円(2026年7月時点・AliExpress)
  • 購入先:AliExpress

届くまでは注文から1週間ほどでした。
海外発送なので、急ぎで欲しい場合は余裕を持って注文することをおすすめします。

4. 実走レビュー

実際に取り付けてみて、まず感じたのはサイズ感です。
130mmから7mm広がっただけですが、座った瞬間の違いはほとんどありませんでした。見た目ほど「広くなった」という体感はありません。

ここまでの使用距離は、実走で約80km、3本ローラーで40km×2回の約80km、合計約160kmです。

通勤やロングライドでは、坐骨まわりの痛みは出ませんでした。
130mmで解決した坐骨まわりの快適さは、137mmに変えても損なわれていません。

一方で、作りの面では気になる点もありました。
レールとサドル本体(座面)の接合部分に、力をかけると分かる程度のガタつきがあります。

シートポストのクランプを締め直しても改善しなかったので、取り付けの問題ではなく、レールと座面の接合そのものが甘いのだと思います。
乗っている最中に気になることはありませんが、耐久性はそこまで期待できないというのが正直な印象です。この価格を考えると、この点は割り切って使う必要があります。

このあたりが安い理由なのだと思います。

異音やガタつきが大きくなった場合は使用を中止してください。走行中のレール破損は落車につながります。

5. どんな人に137mmが向くか

今回の結果を踏まえると、私自身がそうだったように、143〜145mm幅の純正サドルを使っていて、坐骨まわりの痛みに悩んでいる人にLUNJEが向くと思います。

私自身、10年前にロードバイクを買ったときの純正サドルは145mm幅で、お尻の痛みに悩んでいました。
試行錯誤の末に130mm幅に変えたところ、お尻の不快感がほぼなくなりました(詳しくはこちらの記事にまとめています)。

  • 「幅を狭くすれば痛みが和らぐかもしれない」と思っても、セライタリアやPrologoなど主要メーカーの130〜137mm幅サドルは1万円を超える価格帯のものが多く、気軽に試せない
  • だからこそ、まずはアリエクの2,979円で、幅を狭くすることで坐骨の痛みが和らぐかどうかを試してみる価値がある

試してみて効果を感じたら、そのままLUNJEを使い続けるもよし、長く使うことを重視してPrologoなどのメーカー品に切り替えるもよし、という使い方ができます。

逆に、会陰のしびれの解決を期待して137mmを試すのはおすすめしません。
私の経験では、しびれの原因は幅ではなくポジションでした。しびれに悩んでいる方は、まずポジション調整を試すことをおすすめします(詳しくは7章)。

6. 130mm vs 137mm比較表

項目130mm(従来)137mm(LUNJE)
坐骨の痛み解決済み出ない(変化なし)
会陰のしびれ出る(原因はポジション、次章で解説)出る(幅を変えても変化なし)
サイズの体感–ほぼ変わらない
価格帯1万円超2,979円(2026年7月時点)

会陰のしびれの解決という意味では、幅を変えても変えなくても結果は同じでした。詳しくは次のセクションで説明します。

7. 会陰しびれは解決したか|正直な顛末

結論から言うと、137mmという幅そのものは、会陰のしびれの解決には関係ありませんでした。

検証はすべて3本ローラーでのSST走20分、サドルの角度・高さは固定して前後位置だけを変え、同じ条件で行いました。※SST走とは、FTP(およそ1時間維持できる出力の目安)の88〜94%程度の強度を保って走るトレーニングです。

  1. 130mmサドルで、位置を後ろ5mm・高さ-5mmに調整:しびれはやや軽減するが出る
  2. LUNJEの137mmに変更(位置は1と同じ):しびれはあまり変わらず。ただし幅を広げても坐骨の痛みは出なかった
  3. 137mmのまま、位置をさらに5mm後ろへ(初期ポジションから計1cm後ろ):しびれがほぼ解消
  4. そのポジションのまま130mmサドルに戻す:こちらでもしびれは出ない

サドル幅を変えても変えなくても、ポジションを1cm後ろにすればしびれは解消しました。
順番による慣れの影響は否定できませんが、幅を元に戻してもしびれが再発しなかった点は、幅が原因ではないことの傍証だと考えています。

つまり私の場合、会陰のしびれの原因は幅ではなく、ポジション(前後位置)だったということです。
サドルを後ろに引くと骨盤角度が代わり、しびれを発生させていた圧迫点から荷重が抜けるためだと考えています。

幅が効かなかった理由は、後から座り方を確認していて分かりました。
私は前座り気味で、実際の乗車位置のサドル幅は約100mm程度でした。これは130mmサドルでも137mmサドルでも同じ約100mmで、変わっていませんでした。
サドル自体の幅は7mm広がっても、実際に体重を受けている幅は変わっていなかったのです。これでは、しびれに変化が出なかったのも当然だと思います。

逆に言えば私がいつも好んで座る位置が広くなっているサドルがあればしびれの変化もあるかもしれません。現状ではサドル幅は一番広いところしか表記されていないので、実店舗で幅を確認するしかないためこの部分の検証は時間がかかりそうです。

しびれは血管や神経からのサインです。
一時的なものなら問題ないことが多いですが、長く続く(自転車から降りて30分以上)・だんだん強くなる場合は自己判断せず、泌尿器科や整形外科の受診をおすすめします。

このポジション調整の詳しい経緯は、こちらの記事にまとめています。

8. アリエクでサドルを試す時の注意点

  • 届くまでの期間:注文から到着まで1週間ほどでした。国内通販に比べると時間がかかるので、すぐに欲しい場合には向きません
  • サイズ表記のばらつき:海外製品なので、表記と実寸に多少の差がある可能性があります。厳密な数値にこだわる場合は注意が必要です
  • 作りの精度:今回のLUNJEは、レールとサドル本体の接合部分にガタつきがありました。Prologoのような名の通ったメーカー品と同じ耐久性とは考えにくいですが、両方を長期比較したわけではないので断定はできません

9. まとめ

  • 私の場合、137mmという幅そのものは、会陰のしびれの解決に関係なかった
  • 坐骨の痛みは137mmでも出ず、快適さは損なわれなかった
  • 私の場合、しびれの原因はポジション(前後位置)だった
  • 2,979円という価格は、14,760円のPrologoを買う前に幅の違いを試すには十分な選択肢
  • ただし作りの精度は価格なりで、レールの接合部にガタつきがあった

まずは幅の違いを安く試したい方はこちら。

長く使うことを重視するなら、Prologoのようなメーカー品も選択肢です。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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