通勤タイヤをグラベルキングSSからスリックに交換した話|パンクなし1年以上・平均速度1km/h向上の実測データ

通勤タイヤをパナレーサーのグラベルキングSS 30C(サイドブロックパターン)から、グラベルキング 30C(スリック)に交換しました。

「速くなった感覚はないのに、平均速度は1km/h上がっていた」という少し面白い結果が出たので、耐パンク性能や走行感の変化とあわせてまとめます。
あわせてチューブレスバルブで二度手間を踏んだ失敗談も包み隠さず書きます。

この記事は約 8分 で読めます。

目次

まず結論から

  • グラベルキングSS(耐パンクモデル)からグラベルキング(スタンダードモデル)への変更で走行感の変化はほぼなし
  • 平均速度は約1km/h向上(体感ではなくサイコンデータで確認)
  • 1本あたり約50g軽量化
  • グラベルキングSSに変えてから1年以上パンクなし(以前は半年前後でパンク)
  • チューブレスバルブは必ず新品を同時に用意すること(これが最大の教訓)
グラベルキングSS 耐パンクモデル
グラベルキング スタンダードモデル

私がグラベルキングを使い続ける理由|耐パンク性能が別格

通勤でタイヤに求める性能で最も重視しているのが、耐パンク性能です。

通勤中にパンクすると、朝の遅刻に直結します。
私は片道約7kmの通勤を9年以上続けていますが、これまで使ってきた他のタイヤは半年前後でパンクすることが多く、そのたびに朝の時間を奪われてきました。

グラベルキングに変えてからは、その状況が一変しました。

1年以上パンクが一度もありません。

年間通勤距離は3500km程度なので、タイヤの消耗ペースからすると特に無理をしているわけでもありません。
それでも半年、つまり2000km前後でパンクしてきました。

パンクしないのは、グラベルキングの耐パンク層の性能が実際に優秀だからだと感じています。

以前使っていたタイヤは「通勤向け」として評判がそれなりに良いモデルでしたが、路面の状態や異物の運次第でパンクしていました。グラベルキングに変えてからは「パンクするかもしれない」という緊張感がなくなり、精神的にも楽になっています。

今回もグラベルキングを選んだ理由はそこにあります。
「他のタイヤで失敗した実績」がある以上、実績のあるタイヤを使い続けるのが合理的な判断です。

今回タイヤを交換した理由

交換のきっかけは、走行面に小さな亀裂が入り始めているのに気づいたことです。

目立った裂け方ではありませんでしたが、走行面のゴムが細かくひび割れているのが見えました。
この状態になったら、パンクする前に交換するというのが私のルールです。

通勤中に突然パンクするほど困ることはないので、少し早めに動くようにしています。

もう一つの理由が、ブロックパターン(SS)とスリック(無印)で走行感や速度に違いが出るかどうか試してみたかったことです。
グラベルキングSSは走行面の中央部分はスリックに近い形状で、サイドに浅いブロックがある構造です。舗装路しか走らない通勤であれば、スリックタイヤとの実際の差がどの程度あるか気になっていました。

グラベルキングSSとスリックのスペック比較

今回の交換で使用した2つのモデルを比較します。

項目グラベルキングSS 30Cグラベルキング 30C
パターンサイドブロック+センタースリックフルスリック
重量(1本)約330g約320g
重量差約10g軽い
チューブレス対応○(TLR)○(TLR)
適した路面オンロード:グラベル=50:50オンロード:グラベル=80:20
耐パンク性能高い高い
グラベルキングSS
グラベルキング

重量もほぼ変わらず、転がり抵抗も同じ。舗装路においてはグリップ力がグラベルキングの方がやや上といった性能比。

走行感の変化は正直ほぼゼロ

交換後に走り出してすぐ感じたことは、「あれ、変わらない」でした。

ロードフィールも、コーナリングも、振動の感じ方も、以前のグラベルキングSSと体感上の差はほとんどありません

ほぼスペックが変わらない、ということであればそれも納得です。
グラベルキングSSは、走行面の中央部分がほぼスリックに近い形状になっています。

サイドのブロックは舗装路を普通に走っているかぎり地面に接触する頻度が低い。つまり「接地している部分の形状」はSSも無印スリックもほぼ変わらないということです。

「ブロックパターンがなくなったら滑るのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、舗装路のグリップはタイヤパターンよりゴムの質と接地面積で決まります。
スリックタイヤが雨に弱いというイメージがありますが、それはスリックレーシングタイヤの話で、グラベルキングのスリックは通勤用途で十分なグリップ力があります。

速度データが面白かった|感覚ゼロなのに平均速度が1km/h上がっていた

体感では走行感の変化がなかったにもかかわらず、サイクルコンピューターのデータを確認すると、平均速度が約1km/h上がっていました。

グラベルキングSSのとき
グラベルキングのとき

これが少し不思議なデータでした。

注目したのは最高速度です。
最高速度はほとんど変わっていませんでした。つまり「速く走れるようになった」のではなく、「ゆっくりになる時間が減った」のだと考えられます。

これは、おそらく0発進からの加速がよくなったのだと思います。
体感はできませんでしたが、カタログスペック上では舗装路グリップ力がグラベルキングの方が上です。
そのため発進の際の加速にロスが少なく、少しずつ速くなっていたのかもしれません。

通勤の片道7km、信号の多い市街地では発進回数が10〜15回程度あります。
その積み重ねが平均速度の差となって現れたのだと推測しています。

1km/hの差は小さく見えますが、片道7kmの通勤で換算すると約1分の時間短縮です。
毎日積み重なれば無視できない数字です。「感覚的には変わらないのにデータでは差が出る」というのは、タイヤ交換の面白さの一つだと感じました。

サイクルコンピューターを使って走行データを管理していると、こういった変化を客観的に確認できるのが便利です。

チューブレスバルブの失敗談|二度手間を防ぐための教訓

今回の交換作業で一番の失敗がチューブレスバルブの問題です。

今回のタイヤ交換では、私はタイヤ、リムテープ、シーラント(空気漏れを防ぐ液体)は用意していましたが、チューブレスバルブの新品を買っていませんでした。

空気漏れが止まらなかった

取り付け後、バルブの根元から空気が少しずつ漏れていました。
シーラントも根元からにじみ出てきて、リム周りが汚れる状態です。

応急処置として、バルブの根元から半分くらいの高さまで止水テープ(シールテープ)を巻きつけることで、いったん空気漏れを抑えました。見た目は少し不格好ですが、とりあえずバルブの隙間を塞ぐ効果はありました。

その状態で1日乗ってみましたが、スローパンクとまではいかないものの、朝に入れた空気が夕方には少し抜けているような感覚がありました。通勤には支障ない程度でしたが、気持ち悪い状態が続くのは嫌だったため、急遽新しいチューブレスバルブを購入することにしました。

新品バルブに交換したら即解決

新品のバルブに付け替えたところ、空気漏れはすぐに止まりました。当然といえば当然の結果です。

振り返ると、私が使っていたチューブレスバルブはすでに2年以上使い続けていたものでした。
ゴムパッキンが劣化しており、密着性が落ちていたのが原因だと思われます。

チューブレスバルブは1セット2000円前後です。
決して安くはないですが、タイヤ交換のたびに空気漏れやシーラント漏れのストレスがかかるくらいなのであれば、1年程度で交換しておいたほうが無難かなとも思います。

次回のタイヤ交換では必ずバルブも一緒に準備してから作業を始めようと思います。

通勤タイヤ選びで重視すべきポイント

9年間の通勤経験から、タイヤ選びで重視すべきポイントを整理します。

1. 耐パンク性能が最優先

通勤で最も困るトラブルはパンクです。趣味のライドであれば時間をかけて修理できますが、通勤中は遅刻に直結します。耐パンク性能の高いタイヤを選ぶことが、通勤の快適さを大きく左右します。

グラベルキングシリーズは、グラベル走行を想定した分厚い耐パンク層が舗装路でも有効に機能します。
路面の小石や金属片を踏んでもパンクしにくいのが特徴です。

2. チューブレスレディは長期的にコスト安

チューブレスレディタイヤはクリンチャー(チューブあり)と比べてセットアップが少し手間ですが、一度慣れると快適です。
最大のメリットとして、シーラントが入っているため細かい刺さりものは自動で塞がれます

チューブ代が不要になる分、長期的なコストも抑えられます。

3. 太めの30Cが通勤には快適

23Cや25Cのレーシング系タイヤに比べ、30Cは振動吸収性が高く、路面状態の悪い道でも疲れにくいのが特徴です。通勤路は必ずしも整備された路面とは限りません。
段差・側溝・砂利など、さまざまな路面条件に対して余裕を持って対応できる太さが30Cです。

速度面でも、30Cと25Cで実際の通勤速度に大きな差は出ません。
転がり抵抗よりも疲労の蓄積のほうが速度ロスに大きく影響するため、快適な太さを選ぶほうが結果的に速く走れます。

グラベルキングSSとグラベルキング、どちらを選ぶべきか

どちらを選んでもグラベルキングの耐パンク性能は変わりません。使用環境によって以下のように選ぶのがおすすめです。

タイプおすすめの使い方
グラベルキングSS通勤路に砂利道・荒れた路面が含まれる/週末に軽いグラベルも走りたい
グラベルキング舗装路のみの通勤/加速性を優先したい

私のように「完全舗装路の通勤のみ」であれば、グラベルキングのほうが若干の加速性を得られます。
走行感はほぼ同じなので、加速の良い方を選んで損はないというのが今回の結論です。

週末にグラベルも走るという方はSSのほうがトレッドの汎用性があります。
どちらにせよグラベルキングというブランドを選んでおけば、耐パンク性能については間違いない選択です。

また、各モデル「軽量なRモデル」というラインナップがあります。
こちらは軽量な代わりにやや耐パンク性能が落ちる、というモデルです。

私はどちらかと言えば通勤のために耐パンク性能を重視したいのでスタンダードモデルを使用しています。
購入の際には自分の選択しているものがどのモデルか間違えないようにしましょう。

まとめ|次回のタイヤ交換チェックリスト

グラベルキングSSからスリックへの交換を経て、今回わかったことをまとめます。

  • 走行感の変化はほぼなし(SSのセンター部分もスリック形状のため)
  • 平均速度は約1km/h向上(感覚ではなくデータで確認)
  • 発進加速で差が出た可能性が高い
  • 耐パンク性能はグラベルキングシリーズで実績あり(1年以上パンクなし)
  • チューブレスバルブは必ず新品を用意してから作業する

次回のタイヤ交換時に準備するものリストです。

  • 新しいタイヤ(2本)
  • チューブレスバルブ(新品・2本)
  • シーラント

今回の失敗を踏まえれば、バルブを忘れないことが最大のポイントです。タイヤ交換のたびにチェックリストを使えば、同じ二度手間を繰り返さずに済みます。

グラベルキングは通勤タイヤとして引き続き使い続けていく予定です。パンクしない安心感は、通勤ライダーにとってタイヤ選びの最優先事項だと改めて感じました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次