ミニベロの突き上げはタイヤ交換で変わる? グレイシアにシュワルベ Motion Big Appleを装着した感想

私のライトウェイ・グレイシアは、荒れた路肩を走ると細かい突き上げが気になっていました。

そこで前後のタイヤをシュワルベのMotion Big Apple 50-406に交換しました。

交換後、以前と同じ60PSIで走ると、走り出しの軽さを保ちながら、突き上げがマイルドになり、個人的には満足。
なによりも嬉しい誤算だったことはタイヤは前後とも手ではめられるほど交換がしやすかったことです。
交換作業が約30分と短時間で終わりました。

タイヤ交換の実際の手順、気を付けるポイント、使いやすいタイヤレバー、ひやっとしたことなどを紹介しているので参考になれば幸いです。

この記事は約 9分 で読めます。

タイヤ交換後のライトウェイ・グレイシア。背景はぼかし加工済み
目次

交換前に気になっていたこと

元々車体についていたタイヤは、KENDA KARRUMBA 20×1.95です。
公式によるとBMX用のタイヤのようです。

乗っている中で特に気になったのは、突き上げです。

車に乗っているときに綺麗に感じても幹線道路の路肩はかなりガレて、荒れていることが多いです。
特に都内だと環七や環八などは荒れているところが多いように感じます。
交通量も多いので、ガレにタイヤを取られそうになるとひやっとします。

このような路肩の荒れたところを走ったときの細かい突き上げが気になっている点でした。
また少し浮いたグレーチングやマンホールの縁を通るときにも、突き上げ感を感じていました。
さらにカーブでは、タイヤがやや滑るような感覚もありました。

普段の空気圧は50〜60PSIほどです。
空気圧の調整でなんとかなるかなと思い、交換前のKENDAでは、30PSI程度まで下げて試したこともあります。

振動は少しやわらぎましたが、今度は走り出しと走行中の軽さが損なわれました。
大きめの段差では、リム打ちをしたような突き上げ感を感じることもあり、これも気になりました。

これらの経験から空気圧だけで乗り心地を調整するより、別のタイヤを試してみたいと思ったのが交換のきっかけです。

同じ60PSIで走って、どう変わった?

まずは交換した結果から。

交換前のタイヤと交換後のMotion Big Appleを、どちらも60PSIで走った感覚で比べました。

交換前に気になっていた路面を走ると、突き上げのやわらぎ方は、以前のタイヤを30PSI程度まで下げたときに近いやわらかい印象でした。
一方で、走り出しは以前のタイヤを60PSIで使ったときのように軽く感じます。
カーブでも、以前よりタイヤが路面を捉える感覚があり、安心して曲がれました。

私にとっては、空気圧を下げたときの乗り心地と、普段の空気圧での走り出しを両立できたのが一番の収穫です。

ただし、速度が上がってからの加速感には、特に変化を感じませんでした。
また走行中の軽さ(巡航性能)も、交換前から大きく変わったとは感じませんでした。

正確な計測をしたわけではないですが、約10km走ったファーストインプレッションの感想です。

タイヤは太さをほぼ変えずに選んだ

今回の優先順位は、振動の吸収性、走りやすさ、耐パンク性の順です。

ただ、私にとって50mmという太いタイヤはこのミニベロでしか経験がなく、ミニベロのタイヤ交換自体も初めてでした。
幅まで変えると、乗り心地の変化がタイヤの種類によるものか、幅によるものか分かりにくくなります。

そこで、元の20×1.95に近い50-406(20×2.00)から探しました。

選んだのはシュワルベのMotion Big Appleです。

シュワルベ Motion Big Appleのタイヤ表面と側面

振動吸収について好意的な口コミが多かったこと、2本で10,288円と高すぎないものだったこと、タイヤメーカーとしてのシュワルベへの信頼感が決め手でした。

また後述しますが、このタイヤはめちゃくちゃタイヤ交換が楽でした。これが一番のおすすめポイントかもしれません。

「20インチ」だけで買わず、ETRTO表記の406・451を確認する

ミニベロのタイヤを選ぶときに、私がよくよくチェックしたのはETRTO(エトルト)のサイズ表記です。

20インチには406と451など、直径が異なる規格があります。
しかしどちらも商品名には「20インチ」と書かれるため、それだけではグレイシアのホイールに合うか判断できません。

たとえば今回の「エトルト規格 50-406」は、前の50の部分がタイヤの幅を示す約50mm、後ろの406の部分がタイヤの内径(リムにはまる部分の直径)406mmという意味です。

「28-451」と書かれたタイヤなら、幅は約28mmで、リムにはまる部分の直径は451mmです。

406と451は同じ20インチと呼ばれても直径が違うので、タイヤを互いのホイールに取り付けることはできません。

私のグレイシアは406なので、新しいタイヤも末尾が406の「50-406」を選びました。
選ぶ順番は、まず今のタイヤ側面かホイールの表記で末尾の数字を確認し、同じ数字のタイヤに絞ることです。

交換前のKENDA KARRUMBAタイヤ側面にある50-406の表記
前のタイヤ(見えづらいですが左側に「50-406」の表記)

チューブも「20インチ用」という表示だけで決めず、購入するタイヤの径と幅に対応しているか確かめます。
エトルト表記とインチ表記の違いは、サイズ一覧でも確認できます。

今回購入したものと費用

Motion Big Apple 50-406のタイヤ2本と購入したチューブ・リムテープ
購入したもの購入額今回の使用
Motion Big Apple 50-406・2本10,288円前後に装着
シュワルベ 2本セット 20×1.50/2.40用 仏式40mm2,200円前後に装着
TOOPREタイヤレバー約800円古いタイヤを外すときに使用
シュワルベのミニベロ用リムテープ・2本入り732円購入したが今回は未使用

実際に交換に使った部品と工具の購入額は、合計約13,288円です。

未使用のリムテープも含めた購入額は約14,020円でした。

※価格は私の購入時のもので、販売価格は変わることがあります。

実際の交換手順と交換で確認したポイント

では実際の交換手順と交換時の気を付けるポイントを順々に見ていきます。

まず古いタイヤを外す

タイヤを交換するときは、まず古いタイヤを外します。

ホイールを外して、最大限空気を抜き、古いタイヤのビードを片方ずつリムから外します。
素手でも外せますが、タイヤレバーを使用すると外れやすいので、腕力に自信がない方は最初から使うことをお勧めします。

タイヤレバーを使って古いタイヤを外す作業

片側が外れたら、両手でタイヤを掴み外れた側のビード方向へ、ぐいっと体重をかけながらもう片方も外していきます。

古いタイヤを手でリムから外しているところ

少しずつ体重をかけていきます。

古いタイヤのビードをリムから外す作業中の手元

すると、このようにメリメリと少しずつ外れてきます。1/3程度外れると一気にずるっと外すことができます。

慣れるとこの辺りはさくっとできるようになりますが、私は最初の2〜3回はまず外すだけで30分程度タイヤと格闘した覚えがあります。

ホイールから外した古いタイヤとホイールを並べたところ

次にリムとリムテープの状態確認

古いチューブとタイヤを取り出したら、リムテープとリムの内側を確認します。

リムに貼られた黄色いリムテープの状態を確認するところ
黄色いリムテープを確認。今回は傷みが見られなかったため、そのまま使いました。

今回は思いの外、リムテープの状態がよかったため、新しくせずこのまま使うことにしました。
中にはリムテープがすでに切れていたり、切れかかったりしている状態のものもあると思うので、見た目的に綺麗じゃなければ替えておくほうが安全です。

リムテープが古い状態で亀裂が入っていたりした場合、そのままタイヤ・チューブ交換をしても最初に膨らませるときにパンクする恐れがあります。

そのため、ちょっとでも不安があればリムテープも新品にしておくことをおすすめします。

新しいタイヤの取り付け

新しいタイヤのビードの片方をリムに入れます。ここはどんなタイヤでも比較的簡単にハマります。

新しいタイヤの片側をリムにはめているところ

ビードを片方入れたら、次はチューブです。
バルブを穴に通して、タイヤの内側に沿わせるようにチューブを入れていきます。画像ではチューブをぺたんこの状態で入れていますが、多少空気を入れて丸くするとやりやすいです。

新しいタイヤの内側にチューブを入れているところ

そしてここからが本番。タイヤ交換初心者が最もつまずく部分、もう片方のビードハメです。
ある程度タイヤ交換に慣れてきていても一番苦戦することが多いポイントです。

嬉しい誤算。新しいタイヤは前後とも手で装着可能でした。

今回も苦戦することを想定して、覚悟しながら臨んだところ、シュワルベ Motion Big Apple タイヤはとんでもなくハメやすいタイヤでした。

正直今回の交換で、乗り心地と同じくらい印象に残ったのがこのタイヤの装着しやすさでした。

前後輪とも、まったく苦労することなく手でビードをはめられました。
交換は前後合わせて約30分で終わっています。

どのくらい簡単だったかというと、あまりに簡単すぎてビードをハメる直前の写真を撮り忘れたくらい簡単でした。

Motion Big Appleの最後のビードを手ではめたところ
あっさり残ったビードもハメられました

以前、ロードバイクでビードの硬いタイヤを交換したときには、手の皮がむけたり、2時間以上かかったりしたこともありました。
それを経験しているので、今回はレバーでタイヤをこじらずに装着できたことが、かなりありがたかったです。

もちろんホイールとの組み合わせによってはめやすさが変わるので、今回のグレイシアのホイールとシュワルベのタイヤの相性がよかっただけ、とも言えますがハメやすいタイヤをお探しの方にはおすすめできるタイヤです。

チューブの噛み込みチェック

もう片側のビードを入れたら、チューブがタイヤの中に収まっているか、タイヤの両側どちらも一周確認します。

タイヤを横に寄せてチューブの噛み込みを確認するところ
タイヤを横へ寄せ、チューブがタイヤの外に出ていないか確認します。

このようにタイヤを片側に寄せて、チューブが見えていなければOKです。
もし見えている場合はタイヤを揉んで、タイヤの中にチューブが収まるようにします。

これを怠ると、空気を入れ始めた時にタイヤのビードとリムにチューブが挟まれて、パンクする恐れがあります。

昔一度この作業をせずに空気を入れて、パンクさせたことがあります。
ちょっとした爆発音のようなものとともにパンクし、隣の部屋の人が何事かと駆けつけるほどでした。

しっかりチェックしてから空気を入れましょう。

新しいタイヤのバルブにポンプを接続したところ

タイヤ交換完了

無事、パンクすることもなく空気入れも完了。あとは車体への取り付けのみです。

Motion Big Appleを装着した後輪

使ったタイヤレバーとひやっとしたこと

今回タイヤ外しに使っていたタイヤレバーはTOOPREのレバーです。
コスパchさんの紹介動画で見て、気になっていたものです。

ツメがビードに引っ掛かりやすく、硬さと長さも私には扱いやすく感じました。
値段も安いので、消耗品として割り切って使えるのもGoodでした。

青色のTOOPREタイヤレバー

そして今回ひやっとしたのはバルブ長をしっかり調べていなかったことです。

今回は元のチューブがどの程度使われたか分からなかったため、前後とも交換しています。
選んだのはシュワルベの20×1.50〜2.40対応、仏式バルブ40mmの2本セットです。

タイヤサイズは合いましたが、装着してみるとバルブの長さがぎりぎりでした。
おそらくこれ以上短かったら空気を入れられないところでした。
ポンプの口金は問題なく取り付けられたものの、購入時にバルブ長を確認していなかったのは反省点です。

40mmバルブにポンプの口金を取り付けたところ
40mmのバルブにポンプの口金を取り付けた状態。長さはぎりぎりでした。

タイヤの幅だけでなく、チューブのサイズとバルブ長も購入前にしっかり確認しておきましょう。

まとめ:突き上げが気になるなら、タイヤ交換を試す価値はあった

私のグレイシアでは、Motion Big Appleへの交換で、荒れた路肩や小さな段差の突き上げがやわらぎました。
さらに走り出しの重さを避けるために空気圧を下げたくなかったので、同じ60PSIで違いを感じられたことに満足しています。

また素手で交換できるほど、タイヤ交換がしやすかったシュワルベ Motion Big Apple タイヤは大きなおすすめポイントです。

ただし、高速域の加速や巡航時の軽さを優先する人はまた別の選択肢があると思います。
耐久性と耐パンク性については、今後乗っていく中で継続的に追記していきます。

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