「ロードバイク通勤はやめとけ」と、始める前に言われたことがあります。
危険だから。雨が大変だから。汗の問題があるから。
でも私は9年間、片道7km・年間走行距離7,500〜8,000kmで通勤を続けています。
結論から言います。
「やめとけ」は間違いです。ただし、本当に向いていない人は存在します。
この記事では
- 「やめとけ」と言われる理由すべてへの実体験ベースの対処法
- 9年続けてわかった本当のメリット
- 正直に言う「本当に向いていない人」の条件
を、ロードバイク通勤9年・鍼灸師の視点から解説します。
この記事は約 7分 で読めます。
結論|「やめとけ」と言われた私が9年続けられた理由
9年間、私は一度もやめようと思ったことがありません。
これは強がりではありません。実際に9年間、雨の日も、冬も、繁忙期も、ほぼ毎日ロードバイクで通勤してきた事実です。
「やめとけ」と言われるデメリットは確かに存在します。でも私にとっては、すべて「対処可能なもの」でした。
続けられた理由をひとことで言うと、「デメリットへの対処法を知っているかどうか」の差です。
知識と装備があれば、ほとんどのデメリットは解決できます。次のセクションで一つひとつ説明します。
「やめとけ」と言われるデメリットと私の対処法
「やめとけ」と言われる理由には、よく挙げられる5つがあります。
それぞれに対して、私が9年間で実践してきた対処法を正直に書きます。
雨の日が大変
雨の日の自転車通勤は確かに大変です。これは否定しません。
ただし、「大変」と「無理」は違います。
私の対処法はこの3つです。
- レインウェア、防水靴カバーを使って全身防水にする
- 強雨・台風・路面凍結の日は潔く電車で通勤する
- リアキャリア&防水リアバッグで荷物・着替えを濡らさないようにする
特に大切なのが「無理に乗らない」という判断です。
9年間の経験から言うと、強雨・台風・雪・路面凍結の日は電車を使います。安全第一です。
「毎日乗らなければいけない」というルールはありません。天気に合わせて選択できることが、長く続けられる理由の一つです。

汗・着替え問題
「職場で汗だくのままになる」という不安は、多くの人が持ちます。
これも解決できます。私はスーツ・革靴での通勤ですが、9年間ずっとこの問題をクリアしてきました。
対処法はシンプルです。
- 通勤時はワイシャツやポロシャツを着ない(インナー+スラックスで走る)
- 職場に着いたらすぐ着替える前提で通勤する
- 汗はしっかり拭いてから着替える
- 夏は5分ほど体を冷やしてから着替える
- 消臭スプレーで匂い対策をする
職場にシャワーがなくても問題ありません。私の職場にもシャワーはありませんが、汗拭きシートと消臭スプレーで9年間対応しています。
通勤時のスラックスについてはウォッシャブルタイプを選び、消耗品と割り切って半年〜1年に1回買い換えるサイクルで回しています。
事故リスクが怖い
事故リスクは確かにゼロではありません。これは正直に認めます。
ただし、リスクは「知識と装備」で大幅に下げることができます。
私が9年間続けてきた安全対策はこれです。
- 一時停止は必ず止まる+交差点では必ず減速する
- 「相手は自分を見ていない前提」で走る(かもしれない運転)
- 幹線道路を避け、信号が少なく安全な通勤ルートを選ぶ
- 路上駐車回避時は必ず後方確認し、急な進路変更をしない
- トラックや大型車の近くに入らず、距離を取る
自転車事故の多くは「スピードの出しすぎ」と「周囲の確認不足」が原因です。
この2つを守るだけで、事故リスクは大幅に下がります。

初期費用が高い
初期費用はただの消費と捉えると高いです。
しかしロードバイク通勤は「回収できるどころかリターンが出る投資」です。
単なる移動手段ではなく、今と未来の支出を削減します。
- 電車・バス代 → ほぼゼロになる
- ジム代 → 不要(有酸素+筋持久力を同時に確保)
- 健康維持 → 医療費・不調リスクの低下
- 時間効率 → 渋滞・遅延の影響を受けにくい
つまり「交通費削減+運動・健康への投資」となります。
私は通勤で毎日乗ることで、
- 定期代の削減
- トレーニング時間の確保
- 体調の安定(体力増強・風邪を引かない)
- メンタルの安定(リフレッシュできる)
を同時に得ています。
結果として「移動しながら価値を生む状態」になりました。
よくある失敗として
- なんとなくで始める
- 通勤経路の最適化をしない
- 必要装備を後回しにする
- 乗りにくくて結局やめる
これでは投資ではなく「消費」になります。

体力が持たない
「体力がないから無理」と思っている人は多いのですが、これは順番が逆です。
体力がないから始められないのではなく、始めることで体力がつくのです。
私自身、通勤を始めた当初は片道7kmでもきつく感じる日がありました。でも1ヶ月で慣れ、3ヶ月後には楽に走れるようになっていました。
体力をつける具体的な方法はこれです。
- 最初の1ヶ月は無理せず週3〜4日から始める
- ギアを軽くしてケイデンス(ペダルの回転数)を上げる走り方を覚える
- 疲れた日は電車に切り替える(無理をしない仕組みを作る)
- 無駄にスピードを上げすぎない
ロードバイク通勤を始めてから、私の体重は60kgから55kgに落ちました。風邪をひく頻度も年2〜3回から年1回以下に減っています。体力がない状態で始めたからこそ、得られた変化です。
9年続けてわかった「本当のメリット」
「やめとけ」と言われながらも続けてきた理由は、デメリットへの対処法を知っていることだけではありません。
9年間続けて実感している「本当のメリット」があるからです。
数字で確認できるメリットはこれです。
- 体重:60kg → 55kg(通勤開始後に自然に落ちた)
- 風邪の頻度:年2〜3回 → 年1回以下
- ジム費節約:月1万円程度として、9年間で累積100万円超
- 通勤時間:電車より20分短縮(自宅・職場ともに最寄り駅までが遠いため)
数字に出にくいメリットもあります。
- 朝の運動で頭が覚醒した状態で仕事を始められる
- 満員電車に乗らなくてよくなった
- 同年代と体力・体形の差が明らか
- 気持ちが強制的に切り替わりリフレッシュできる
特にロードバイク通勤になってから「満員電車で強いストレスを感じていた」ということがはっきりしました。
このストレスからの解放だけでも十二分にやる価値があると感じています。
正直に言う|ロードバイク通勤に向いていない人
ここは正直に書きます。
「ロードバイク通勤はすべての人に向いている」とは言いません。9年間の経験から、本当に向いていない人の条件があります。
以下に当てはまる人は、ロードバイク通勤を始めてもうまくいかない可能性が高いです。
- 交通ルールを守る気がない人(信号無視・逆走・スマホ操作が習慣になっている人)
- 通勤距離が片道20km以上の人(毎日の往復40kmは体力的・時間的に継続が難しい)
- 職場に着替える場所がまったくない人(トイレ個室しかない環境では厳しい)
- 安全に駐輪できる環境がない
- 雨でも絶対に自転車で通勤しなければならない人(雨の日の選択肢がない環境は危険)
- 自転車のメンテナンスを一切したくない人(チェーン清掃・タイヤ交換は最低限必要)
特に「交通ルールを守る気がない人」には、はっきり言います。
ロードバイクは車道を走る乗り物です。信号無視・スマホ操作・逆走は、自分だけでなく他者を傷つけます。2023年の道路交通法改正で自転車の違反取り締まりも強化されています。交通ルールを守れない人は絶対にやめてください。
ロードバイク通勤に向いている人
逆に、こんな人にはロードバイク通勤は強くおすすめできます。
- 運動不足を解消したいが、ジムに通う時間がない人
- 満員電車のストレスをなくしたい人
- 通勤費・通勤時間を節約して別のことに使いたい人
- 通勤距離が片道5〜15km程度の人
- 雨の日は電車に切り替えられる柔軟性がある人
- 自転車そのものに興味・楽しみを感じられる人
特に「満員電車のストレスをなくしたい人」という条件は重要です。
ロードバイク通勤を始めるまでは、満員電車をストレスだと感じたことはありませんでした。
しかし一度離れてみて初めて、「あれはストレスだった」とはっきり気づきました。
また、「楽しみを感じられる人」という条件も外せません。ロードバイクは義務感だけで乗り続けるには、少しハードルが高い乗り物です。風を切る感覚、季節の変化、体力がついていく実感、こういったものに喜びを感じられる人は長く続けられます。

まとめ|「やめとけ」は間違い。ただし○○な人だけはやめておいたほうがいい
この記事のポイントをまとめます。
- 「やめとけ」と言われるデメリットはすべて対処可能
- 雨は装備と判断力で解決
- 事故は知識と安全行動で大幅軽減
- 汗問題は「着替える」ことで解決
- 初期費用は消費ではなく健康投資
- 体力は始めることでついてくる
「やめておいたほうがいい人」をひとことで言うなら、交通ルールを守る気がない人です。
ルールを守って走れる人であれば、デメリットへの対処法を知った上で始めることで、ロードバイク通勤は「9年続けられるもの」になります。
私にとってロードバイク通勤は、体重を落とし、風邪をひきにくくなり、100万円以上を節約し、毎朝の満員電車から解放されたものです。「やめとけ」と言われたあの言葉を、今は笑って振り返ることができます。
ロードバイク通勤の始め方から続け方まで、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。



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